表具のお店の数は、石川県でも30年の間に100件から30件に。

「あと10年のあいだに、10件ほどになってしまうのではないかな」と金沢市職人大学校講師である表具師の永嶋明さん。

表具師さんの数が減る分だけ、既存店に注文が集中するため、各店の皆さんはお忙しいのが状況です。

しかし、作る人と使う人と、両方が減ったら表具の文化は承継されなくなってしまいます。100年以上続く寺院や個人邸と代々の表具屋さんとの受発注関係は、平成・令和の時代になってその数が急速に減少しています。

その理由には、古い建築物を維持管理できるとして、引き継ぎますと手をあげられる承継者を求めることが難しいという状況があることと、新築マンションや戸建ての新築用地に強いニーズがあるということが重なります。

ただ、少なくとも今は、まだこうして、技術を習得したい方に向けた学校があり、お話を伺うこともできるのは確かです。
このページのメモ欄を使って、お聞きできる興味深いお話を記し留めていきます。

追記—
表具組合事務局の方に、実数をお聞きしました。

— お話し —
平成6年では事業所単位で県内102件で、職人は160人位だったのではないかと思います。
平成15年になると75件で100人を切る位の職人の数になっていました。
平成24年は42件で60人位
現在22件 金沢11件、他11件になりました。
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