そもそも金沢城・二ノ丸御殿の時代から金沢のからかみとして息づいていた襖柄の文化ですが、2011年にも、金沢らしい紋様を考案し、様々な用途に使える和紙の紋様紙「金沢からかみ」が創作されました。多様な21世紀の考案柄のうち、まずは野菜シリーズからご紹介します。
加賀太きゅうり
果長が30センチメートルほど、直径7センチメートルに育つ「加賀太きゅうり」。
重さは普通のきゅうりの約5本分にもなり、大きいものでは、1キロを超えます。
篤農家米林利雄氏が東北のきゅうりのを持ち込んで以来、今もなお栽培され続けている伝統の加賀野菜ブランドの一つです。
れんこん
加賀野菜ブランド認定十五品目の一つ「加賀れんこん」。
加賀藩五代藩主前田綱紀の頃、
薬用として栽培されていたれんこんを、生産の拡大を機に、
旧国名である加賀藩に因んで「加賀れんこん」に改名されました。
金時
加賀野菜ブランド認定15品目の一つ、さつまいも。
金沢市の粟ヶ崎地区などで主に生産されているこのさつまいもは
元禄十年ごろに五郎島村肝煎大百姓の太郎衛門により持ち込まれ、
以来三百年以上にわたり栽培されている金沢伝統の野菜です。
石川県の古民家や町家に住まう方、また、こんな柄もあるなら面白い、取り入れたいな、と思われるかもしれません。
このあと、それが実用された場所の例などをご紹介していきます。