糊(のり)は、表具に欠かせない接着剤。 花粉やカビの活動が少ないこの時期に、毎年、一年分の糊を仕込みます。にぎやかに集まって、みなで交代でのりを混ぜます。(2024年1月20日 金沢職人大学校 表具教室)
 
 

◾️生麩(しょうふ:小麦粉からグルテンを除いたもの)を業者から仕入れ
◾️水溶きして火にかけてかき混ぜながら15分
◾️加熱する事でデンプンの成分が溶け出して糊化する
◾️完成したら甕にいれて紙をかぶせて保管
◾️毎年古い甕を開封して、のりに生じたカビを除去

表具師たちは自宅に複数の甕を保管して、使うときに用途に合わせて調合します。適度に弱い接着力を持つ糊に仕上げるのが重要です。

【モンスーン企画は「金沢からかみ」の広報に取り組んでいます】