すっきりした町家です。明治後期に建築されたものとみられています。近年購入された現オーナーには改装利用計画があったのですが、内装の加飾部を撤去した時点で本業ご繁盛で超多忙となり、工事未了。「空き家のままでは家がかわいそう」ということで、再度売り出しとなりました。

野町広小路交差点・にし茶屋に近く、近隣に大型スーパーがあり、片町交差点までは徒歩10分。利便性もあるところですが、写真のとおりの佇まいです。大都市でも散見される「何故かそこだけタイムスリップしているエリア」のひとつです。歴史に詳しい方はご存知のとおり、ここは現在の「ひがし」「にし」のように、「きた」とよばれた茶屋街のひとつでした。もともとは武蔵が辻周辺にあり、明治10年代に栄えはじめて公認もされましたが、学校に近いことなどで市議会の決定により明治30年代のはじめにこちらへ移転したのです。独特の歴史的経緯があります。

入り組んだこのエリアには、建物の歴史を活かした改装をしている町家もあれば、新しい自由な雰囲気のカフェや新築物件もあります。しかし全体的にはおおむね新幹線後の影響をまだ受けていない、昭和の香り濃厚という点で貴重です。都市計画法的には旅館利用もできる場所ではありますが、建物面積は100㎡を超えており、近隣との調整など、別途ご検討者様の方でご確認や調整をしていただく必要があります。中庭もあり、物販店やものづくりアトリエとしてのご利用などにも良さそうです。

この雰囲気を好んでいただける方、ぜひご検討ください。
※リンクの間取図は参考資料です。
(具体的なご検討の際は現状をご確認ください)