古くは金沢の職人さんの住まいが多かった森山町。観光地にも2つの幹線道路にも近いまちなかなのに、とても静か。この住宅地にある「スッキリ空き寺」(宗教的対応・清掃済)は、宗教施設としてではなく、戦前築の本堂を解体するのは惜しいため、土地・建物として、販売をしています。

じつは、この物件をお預かりしたタイミングで、ひとびとが出歩き交流するのが難しい事態になり、しかも予想以上にその期間は長く続きました。物件情報は出しながらも、売る側の宣伝も、検討する方も、相互に難しい状況の中、ご縁を持てないまま今に至りました。ところが世の中に落ち着きが見られるこの頃、やはりお問い合わせが増えてきました。そうこうするうちに建物の中も整理がすすみました。それで、建物の外の世界も変化した今、あらためて撮影をして本物件をご案内することにしました。

建物は、昭和13年建設の本堂と、昭和31年に登記された2階建ての庫裏(住職ご家族の住まい)と、それに平成2年建築の別棟とで構成されています。別棟の1階は駐車場、2階は信者の方が仏教歌の練習をする場として利用されたもので、和室が2室と台所等があります。

敷地にお墓はありません。このお寺では先々代のご住職が当時の空き寺を買い取って、悩みをお聞きし護摩を焚くということをしていました。その後、先代、現在の住職と続きますが、この地での役目を終えたとして、今ではすべての宗教的な対応を済ませて清掃し、「寺じまい」の作業を終えました。宗教法人の所有物に関する行政との打ち合わせもできています。

特別大きかったり、外観に見栄えがあったり、有名だったりはしませんが、観光地にほど近い住宅の中に、自然に溶け込んでいる「元・お寺」です。この佇まいを好んでくださる方の、あらたな事業や住まいに使っていただきたいと思います。市役所によると、隣地の大きい駐車場は将来的には防災公園として設備を置き、植樹等する予定とのことです。

金澤町家バンクにも、情報掲載中です。寺院建築の専門家による建物評価コメントも掲載されていますので、ぜひあわせてご覧ください。

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